2007年10月13日

睡眠薬では死ににくい

どうせ、リンクもすぐ消えちゃうでしょうが。
* http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071011-00000061-mai-soci
同課によると、斉藤容疑者は生前の西沢さんにメールで「薬を使ったら楽に死ねる」などと具体的なアドバイスをしていた。西沢さんは睡眠導入剤20〜30錠を飲まされたうえポリ袋を顔にかぶせられて窒息死したとみられるが、ポリ袋について斉藤容疑者は「部屋にあったものを使った」と供述しているといい、当初は薬で殺害しようとした疑いもある。

まだこんな事信じてる人がいるんですね。
自殺願望者に対してやめさせる術は持ってませんが、少なくともこういう人に騙されない程度の根拠は提示できます。

睡眠薬や導入剤を飲んで自殺するドラマとかありますが、あれ、かなり無茶です。計算してるサイトがあったのでリンクしておきます。
* http://www.eonet.ne.jp/~pain-killer/LD50.htm
たとえば、今回死ねる薬として(おそらく)つかってたのはハルシオンらしいんですが、LD50は1,200,000錠以上だそうです。無意味なので検算してませんが。LD50というのは、『これだけ飲むと死んじゃうよ』という意味でなく、『これだけ飲むと半数が死んじゃうよ』という意味です。すなわち『半数は生き残る』のです。120万錠飲んでも…飲めるかっ!
ちなみに、120万錠飲んで生き残ったとしても、5回も繰り返せば96%以上は死にます(これは計算した)。というか、それ以前にそんなに飲むなら塩でも水でも死ねそうです。水の場合は水中毒の方が先っぽいですが。
睡眠薬で死ぬのは結構大変です。騙されてます。

金額だけ考えても騙されてますね。
* http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071012i101.htm?from=navr
サイトを見て、薬で自殺できると思った広島県の購入者に、ハルシオンなどを栄養ドリンクに混ぜた液体を小瓶に入れて、「死ねる薬」として販売。サイレース10錠と瓶2本の代金として合計22万円を口座に振り込ませていた。

瓶の中にハルシオンが何錠入ってるかわかりませんが高いですねぇ。仮にハルシオンが一箱(100錠)入ってたとしても…薬価計算してみましょう。
* サイレース2mg 1錠 26.40円
* ハルシオン0.25mg 1錠 17.40円
合計で2,004円ですか。それが22万円って、どう考えても騙されてるでしょう?

まぁ、『結果死ねればいい』と考える人には無意味かもしれませんが、実際はこんなもんだよ、と言う事を知っていただくのもいいかな?と思って書いてみました。当然、薬局で患者さんにできるようなネタではありませんし(^^;;

ちなみに、この人『デスパ』ってハンドルだったようですが、デパスをもじったつもりなのかなぁ?デスパコーワって塗り薬がある事、知らなかったんだろうなぁ。違和感ありまくりなハンドルでした。
posted by ちや at 12:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 薬屋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月28日

一包化の限界?

一包化というのをご存知ですか?
何種類もお薬を飲んでる患者さんの中には、飲み方がバラバラでどれをいつ飲んでいいのかわからなくなったり覚えられないという方がいらっしゃいます。そういう方に対応するのがこの一包化という方法です。調剤にかかる時間もお金もかかりますが、この方が都合がよい方もいらっしゃいます。

逆に一包化に向いてない場合もあって、ちょっと考えただけでも
* PTPから取り出したら薬が変質してしまう場合
* 痛み止めなどご自身で調節したい薬がある場合
* 持ち歩くことが多く、逆に邪魔になる場合
* 食前食後が混在する場合(一包化しない方がわかりやすかったりするケースがあります。処方次第でしょうか。)
とかありますね。

で、もうひとつ、ムリな場合があって『複数の医療機関にかかっている場合』なんです。A病院で朝昼夕の食後、B病院で朝夕の食後、と出ていても一包化できません。いや、できるのか?少なくとも保険点数は取れませんね。現実問題として一包化の指示を医師から貰わないといけないのでムリな気がしますが…
#やった事無いからわかりません

先日、4個所の病院から薬を貰っている患者さんがいらっしゃいました。
1つは病院から薬を出してもらっていて(院内処方)、それ以外は薬局から薬を貰っていました(院外処方)。ちょっと物覚えが悪くなっていて、すぐ飲み方がわからなくなったり飲んだかどうかわからなくなったりするようです。
投薬カレンダーも使ってみてるらしいのですが、すぐ飲み忘れるそうです。

単純に考えると『自分で調節する薬以外を一方化する』と飲み忘れや飲み間違いが減りそうですが、あいにく病院が複数ありますのでできません。病院や他の薬局で相談してみたか?と聞いたら『なんか怖くて言えない』との事でした。そこで、なぜか言いやすいウチでのご相談となったわけです。
こういう時に、薬局として何ができるか、って言うのは悩んじゃいますね。普通に買い物や行動ができる方なので在宅訪問指導っつーのも考えちゃいます。それ以前にウチは一人薬剤師なのでそもそもマンパワーが足りない…
とりあえず、作ってなかったおくすり手帳を作り、医療機関側がどんな薬を出してるのか把握するところから始めますが、即効性はないですね。

うーむ…どうするのが一番いいんでしょうか…。近所で在宅訪問指導をしてくれている薬局を探して、そこに照会するのが一番いいんでしょうか…???

薬局が患者さんにできる事って小さくないとは思うんですが、限界はすぐあるんですよね。悩みです。
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2007年09月21日

リタリンうつ病の効能取り下げ

* http://news.google.co.jp/news?hl=ja&ned=jp&ie=UTF-8&ncl=1106524005
ラジオで聞いてビックリしたのですが、リタリンの効能効果を一部取り下げです。一部とはうつ病ですね。
今の所、効能効果としては
ナルコレプシー
抗うつ薬で効果の不十分な下記疾患に対する抗うつ薬との併用
  難治性うつ病、遷延性うつ病

となってますが、すなわちナルコレプシーだけになるんですね。ナルコレプシーはうつ病と違って睡眠記録表など客観的な証拠が診断材料になるので処方箋の乱発に歯止めがかかる、という事が目的でしょうか。

リタラーとかの反応が気になったのですが、少なくとも2chで吠えてるそれっぽい人はそんなにいないようです。
カラーコピーなどの違法処方箋の存在等は知ってますが、乱用の度合いや人数は把握していないので、どれほどの影響が出るかはこれからの経過を見ていかないといけませんね。

どちらにせよ、今後(正確にはいつからか調べないとですが)リタリンの処方が出た場合、全て問い合わせするぐらいの勢いでいいのかも、と思ってます。
そもそもリタリンの在庫はほとんど無いのですが(^^;;;
posted by ちや at 17:25| Comment(0) | TrackBack(2) | 薬屋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月07日

名前の読み方って難しい

患者さんの話じゃないんですが(^^;

なんこう練太郎をちょっと前に導入。ほぼ一人薬剤師なので、軟膏処方が続いたときなどは助かる。ただ計量の手間ってのが軟膏板よりも面倒だなぁと思っていたりする。要工夫ですね。あとは練りすぎでドロドロになっちゃったり細かい気泡が中心に寄る為に均一に見えなかったり、実際に均一じゃなかったり…気温等にも完成品質は左右されますので、データまとめてみないとなんともいえませんが、経験がなんとかしてくれる気もします。まぁ、完璧ではないが九割方満足、という事です。十分ですね(w

そういう話が書きたかったのではなく、『なんこう練太郎』という名前。なんて読みます?てっきり『ねりたろう』だと思い込んでました。桃太郎とか寝太郎とかのノリで。今日、ふと装置上面の印刷を読んでみると…
『NANKO RENTARO』
そうですか。勘違いしてましたm(__)m
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2007年07月30日

某議員落選によっての影響は?

といっても、元大物議員の話じゃなくウチの業界の関連の人ですが。
『自分の業界をよくする事よりも、世の中が悪くなった原因(自民党)に入れない事を選ぶ』という人がウチの業界の人にも相当数いたようです。というかいたでしょう。これは納得します。でも『業界関連議員がいなくても、関連法規が悪くなる事はないだろう。信じてる?』みたいな意見を多数見ましたが、それはどうだろう?と思ってます。元々ギチギチに絞ってきてる業界だし、予算削減の為にさらにどれだけ絞られるのだろう?と思ってます。
勝手な予想ですが、『経営側や常勤ではない人が大半を占める業界』だからこんな意見が出るのかな?と思ってます。『これだけ仕事をしてるんだからこれだけ給料をくれ。出せるかどうか、出せるようになるかどうかは知らない。だって仕事はあるでしょ?』って考えの人が多いのではないでしょうか。今この業界は経営の危機に瀕している、ないしその直前だと思います。人員的には不足しているが収入は減少の一途なので人あたりの単価を下げるしかない。すると人員が集まらない。悪循環から脱出する為には、業界人の危機感かサービスを受ける側(客)の危機感かが必要ですね。でも上位?業界でもサービスを受ける側の危機感がようやく出てきたぐらいで対応はまだまだなので、我が業界ではどうなることやら。とりあえず今後の動向を注視する必要がありますね。

と、そんな話を以前も書いた気がするけど、なんとなく書いてみた。

関係ないけど、『元大物議員』って書くと今は『小物議員』っつーのもアリなのね。『大物元議員』って書くと『議員じゃなくても大物』って訳がわからない?気もするし。『元大物元議員』だと『小物な一般人』になるのか(^^)クドいね。ちなみに…議員って落選したらどうやって食っていくんだろう?
posted by ちや at 10:59| Comment(0) | TrackBack(1) | 薬屋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月02日

薬局の廃業

* http://blog.kumagaip.jp/article/4561971.html
薬局のオモテとウラは良く読んでいる。いろいろ勉強されていて、問屋などのアナウンスよりも早く詳しい情報が載っている事なども多かった(ただ単に私の勉強不足という話もあるが)。薬屋のblogの中では有名なのではないだろうか?それぐらい積極的に更新し、内容も充実していた。
そういうきちんとした方が開設している薬局が3年にして廃業である。理由が
廃止の理由についてですが、今後の見通しを含めた経済的な問題を含め、様々な要因があります。
とあるので詳細はわからない。もしかしたら近隣の医院が廃業した事による不可抗力な理由なのかもしれない。しかし『経済的な』理由というのは、身につまされる思いである。当方の薬局はなんとか今はやっていけているが、いつ我が身に降りかかってもおかしくない昨今である。来年の法改正でどれだけ収入が減るか、今から不安でたまらない。

所詮、資本主義なので続けるのも辞めるのも自由である。その自由を行使する権利は自分にのみある。その決断には断腸の思いがあったに違いない。個人的な交友はまったく無い(というより私がblogを読んでいるだけ)ので、バックグラウンドはまったくわからないのだが、心をこめて伝えたい。
『お疲れ様でした。』

別件ではあるが、日ごろ思っていること。
posted by ちや at 20:11| Comment(1) | TrackBack(0) | 薬屋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月23日

わかっちゃいるけど、ちとつらい

http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2007/0516/130073.htm?g=01
『調剤薬局がうっとうしい・・・』そうです。まぁ、多分そうでしょうね。法律で決められている部分もあるし、現実的に難しい部分もあるので全て対応できるものでもないのですが、肝に銘じたいと思います。

が、誤解が割とあるので(ここに書いても仕方ないけど)書いてみるね。実際は読み進めていけば答えを書いている人がいるんだけどね。個別のメッセージのURLがわかんなかったので投稿時間とIDのみで。

で、思いっきり長くなったので、気にしてない人は読まなくてもいいと思うよ。

単純なアドバイスとしては『薬局を選択するのも医者を選択するのも自由だから、気に入った所を探した方がいいよ。気に入った所がないなら(国が)薬局に求めているのがそういうスタイルだから、あきらめてね』かなぁ。続きを読む
posted by ちや at 17:21| Comment(3) | TrackBack(0) | 薬屋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月16日

国民健康保険の支出のデータが見当たらない…

http://www.kokuho.or.jp/
国民健康保険である。おそらく、ここが赤字なので
* 医療費抑制
  ↓
* 医者の報酬が減る
  ↓
*(必要な)医者が減る ← 今ここ
  ↓
* 崩壊
だと思うのだが(薬剤師も一緒ね)、そもそも国保の支出の内訳が見当たらないんだよなぁ…まさか、年金みたいなバカな事はしてないと思うんだが一応チェックしてみたいんだよなぁ。

ちなみに、収入が少ない人(生活保護や働いていない老人など)は国保なので、社保(一般サラリーマンが入ってるやつ)に比べて破綻は早いし高齢化&ニート&ワーキングプア続出な状況においては赤字になるのは仕方ない?とは思うが。

ちなみに、健康保険に入っていてよかった、と思えるのは大抵老後なので、そこころに生活保護を受ける予定の人ならば(w健康保険は必要ない、とも言えるがどこまで甘えれば気が済むんだろう?と思うぞ。
posted by ちや at 01:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 薬屋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月21日

タミフル騒動

タミフル、10代に使用禁止になりましたね。1年後も禁止だったら受験生は大変だなぁと思わなくも無いですがリレンザがあるからいい事になるのでしょうか。

単純に感想だけ書けば『この騒動でインフルエンザで死ぬor脳症になる人が増えるんじゃないかなぁ?危険性のみを考えるならば使える薬は無いよ。』ですな。いろいろ書けるんだけど面倒なのでパス。質問があるならコメントして。
posted by ちや at 23:54| Comment(5) | TrackBack(0) | 薬屋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月26日

薬屋の収入

ジェネリックの話を書くときに、前提条件として知っていて欲しい項目なのでこちらを先に。
* http://www5f.biglobe.ne.jp/~pharmacist-yu/nedan.html
概略は上記のページを見て。

結局、患者が支払う費用(負担額)は、
(お薬代+調剤技術料+指導加算)×負担率+容器代
になる。調剤技術料と指導加算については、すげぇ細かい規則に基づいて計算される。この規則がきちんと載ってるサイトが見当たらないんだけど…で、お薬代は薬価という形で決まってる。薬の出方で調剤技術料も決まる。指導加算が各調剤薬局の投薬の仕方によって違うのかな。
つまり、処方箋に書いてある薬によって一枚いくらってのがまず決まって、投薬時の薬剤師の指導?によってプラスアルファされて決まる感じ。だから収入としては一定じゃないよ。

で、薬代と処方料(それ以外、ってコトだね)のどちらで儲けているか、なんだけど、薬代では儲からない。っていうかマイナスだ。

普通の商品の仕入れって、売価の6〜8割ぐらいが納入価だよね。薬は、大体(ウチの場合)92%前後ぐらいが納入価かな。で、納入価には消費税がかかる。よって実質は96%ぐらいで納入される。患者は消費税を負担しないから、薬の儲けは4%ぐらい。これは有効期限内で全部売れた場合。薬って処方箋で指定されたもの以外を勝手に出しちゃいけないから、10錠しか使われないのに1箱(100錠とか)仕入れなきゃいけないケースや、医者の気が変わって?使われなかった薬とか、いろんな理由で売れ残り?が出る。普通の店ならセールでもなんでもやって少しでも現金に換えて損失を減らすんだけど、薬屋はそんなコトは当然できないから全部ロス。大きな店だと、年間ウン百万とかなる事もある。

つまり、昔問題になった薬価差益ってので儲ける、なーーーーーーんてのはもうありえないの。1gの薬価が1円前後なのに、1包0.5gの製品になると5円ぐらいするものもある(>_<)

だから、最近『hogehogeはいりません、と言うとお薬代が減ります』とかいうのがあるけど、あれを究極に推し進められると処方箋をうける度に赤字が増える、ってコトもあるかも…

だから、単純に考えれば『薬局の粗利=調剤技術料+指導加算』と考えてもらえばほぼ間違いないかな。
posted by ちや at 02:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 薬屋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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