2007年11月26日

GS1-RSS(新型バーコード)の現状の本末転倒さ

薬屋カテゴリなのですが、微妙にシステム屋寄りの話し方になっちゃうと思いますが…なんか、すごく長くなってしまいましたので興味の無い人はパスした方がいいかも(^^;

まずはシステムオンリーの話。二次元コードにしなかったんでしょうね???>厚生労働省 なお、現在はGS1 DataBarが正式名称っぽいんですがなぜか製薬業界ではGS1-RSSと言っているようです。よくわかりません。我が道をどうしても行きたいのでしょうか???

で、本題?です。GS1-RSSって知ってますか?
薬局のオモテとウラロキソニン錠の新包装の記事には2007年05月23日時点で既に話題にされてますが、GS1-RSSをぼちぼち見るようになってきました。そもそもこの方策の根拠ですが、医薬品・医療機器等安全性情報229号にある『1.医療事故防止等のための医療用医薬品へのバーコード表示の実施について 』かな?と思います。

ここで、我々薬局に直接関連する事項だけピックアップしてみると
医療用医薬品の種類調剤包装単位販売包装単位
商品
コード
有効
期限
製造
番号
商品
コード
有効
期限
製造
番号
(1)特定生物由来製品
(2)生物由来製品(注1)
(3)内用薬(注2)
(4)注射薬(注2)
(5)外用薬(注2)

「◎印は必ず表示するもの(必須表示)」、「○印は必ずしも表示しなくて差し支えないもの(任意表示)」を示す。
(注1)特定生物由来製品を除く。(注2)生物由来製品(特定生物由来製品を含む)を除く。
とあります。つまり、GS1-RSSが採用されても『商品コード(=JANコード?)』しか必須ではなく、今とまったく変わらないわけですし現在GS1-RSSを付けているところは商品コードのみしか付いてないように見えます。それとも期限ぐらいはついてるんでしょうか?

例えば、手元に『ファスティック錠90』という製品がありますが、
JANコード……498781330300
GS1−RSS…(01)14987081330307
です。
商品コードは,個々の医薬品の包装単位の種類ごとに付されるJANコードの先頭に,調剤包装単位においては「0」,販売包装単位においては「1」,元梱包装単位においては「2」を付けた14桁のコードとする。

とありますので『(01)』はわかりませんが、次の1はコレになります。JANコードの末尾1ケタはチェックデジットですので無視すれば、現在のGS1-RSSは
『(01)』+『包装単位(1桁)』+『JANコード(12桁)』+『不明(4桁)』
となります。ちなみに、この製品の使用期限は2010.3ですので『03』は3月を示すのでしょうか?と思ったら2010.1の期限のものの末尾も『0307』でした。どうも使用期限を含めてはいないようです。予想通りではありますが。

まわりくどい書き方をしましたが、現状のところGS1-RSSはJANコードと同じ物でしかないようです。2010年ごろまでに今後を決定するようで、今の所はダメダメです。見(ケン)ですね。使用期限などは必須ではないので2010年以降も現在のままの可能性も大だと思ってますし(^^;
あるメーカさんが『新しいバーコードが今後記載されていきますので、それでロット管理していかないと薬局としてやっていけなくなりますよ』みたいな事を言ってました。いやぁ、トレーサビリティの観点から言いたい事はわかるのですが、現在各薬局さんがやっている方法(それぞれが工夫していると思います。ウチはセコセコ箱を取ってあります)でやりきれなくなるまでは問題ないかな?と思います。新しいセールスポイントになるとでも思ってるのでしょうか?まぁのちのち使用期限他も入れるのかもしれませんが。
ちなみに、先ほどのファスティック90ですが調剤包装単位(ここではPTPシートであり錠剤そのものではない)にはGS1-RSSは記載されてませんでした。だめじゃん(^^;

どちらかというと、錠剤そのものに使用期限やロットの記載が欲しいと思うのは私だけでしょうか?
『これ、なんの薬?』とかおっしゃいながら患者さんがバラバラになった薬をお持ちになることが少なからずあります。PTPからすら出ている場合、刻印からわかる場合も多いので薬品名まではわかりますが、有効期限まではわかりません。
『この薬、いつまでもつの?』と尋ねられる場合の定番文句として『処方箋で7日分と記載があった場合、7日間が有効期限とお考えください。もし飲み忘れ等で余った場合、ご自身の判断でお薬をお飲みになる事はお止めください』と答えるのが正解、みたいに習ったことがありますが、現実こんなふうには答えられませんね(^^;当然マズい薬は別ですがそれ以外ならばそれなりに答えています。その延長で『これ、何の薬?』と聞かれた場合、有効期限を調べる方法は無くなってしまいます。PTPの耳?に製造番号が打たれている場合もありますが、その場では調べられませんしね…
錠剤に印字するのは現実的ではないかもしれませんが、なんとかならないかなぁ?と思ってます。近いことができている薬(ニトロペンなど)もあるのですから…

厚生労働省に限りませんが、どうもお役人さんの考える事というのは現実との乖離を感じざるをえません。運用でなんとかなる程度の乖離ならばまだいいのですが、そうでない場合は現場が疲弊し崩壊した後に訂正する事になるので、影響は少なくない事をわかってやってるのでしょうか?PSE問題建築確認申請の申請業務の混乱など、大混乱をまきおこし、継続中です。私に身近な所で言えば中央社会保険医療協議会ですかね。なんか時間外診療(&調剤)を検討(注:PDF)してるのですが、1人薬剤師のウチはどうすればいいんでしょう??こういう時の『評価体系の見直し』とは『現状通りの所は下げて、新しい事をしている所は下がらず(上がらないかちょっとだけ上がる)、後々結局下がる』と同義と思ってるのですが…
オンライン請求も必須になるのでジジババで細々やってる薬局(こういう所のほうが地元密着型だと思うんですが)がここ2〜3年でボコボコ潰れるでしょうし、さぁてお上はどうしたいのやら…

という事で、いつも通り書き始めと書き終わりではテーマがすり替わっているのでした。すみません。

* 2008/7/22 続 GS1 Databar記載
posted by ちや at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 薬屋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/69373667
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。